iCell® Retinal Pigment Epithelial Cells(iCell® 網膜色素上皮細胞)販売開始のお知らせ
2018年3月1日
セルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパン株式会社
このたび、iCell® 製品ラインナップにiCell® Retinal Pigment Epithelial Cells (iCell RPE)が加わり、販売を開始いたします。網膜色素上皮細胞は、加齢黄斑変性等の眼疾患研究分野で注目が高まっております。iCell RPEは、ヒトiPS細胞より分化誘導した、高純度の網膜色素上皮細胞です。
■製品特性
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- 凍結時には既に分化の方向性が定まっており、培養1か月以内に成熟化します。
解凍時には90%の細胞が未成熟RPEマーカー(PMEL17、TYRP1)陽性です。
培養後4週間で80%以上の細胞がより成熟したRPEマーカー(BEST1、CRALBP)陽性となります。 - 成熟した網膜色素上皮細胞は特徴的なマーカーの発現パターンを示します。(Figure1)
- 培養にともなって網膜色素上皮細胞に特徴的な形態を示すようになります。(Figure2)
- 培養数週間で貪食や経上皮電気抵抗(TEER)の経時上昇などの機能を発現します。(Figure3)
- 凍結時には既に分化の方向性が定まっており、培養1か月以内に成熟化します。

Figure 1: 培養31日目のiCell網膜色素上皮細胞
ZO-1の免疫染色によってタイトジャンクションを描出したところ、多角形のRPE細胞が緻密に集まって単層を形成している像が観察された(左)。 また、この段階のiCell網膜色素上皮細胞は、主に成熟RPE細胞に見出される膜タンパク質で、イオンチャンネルの一種であるbestrophin-1(BEST1)も発現していた。(右)。

Figure 2: 培養形態と色素沈着の経時変化
iCell網膜色素上皮細胞は培養にともなって多角形を呈するようになり、経時的に色素を沈着し、28日間以上の長期培養でも生存し続ける。

Figure 3: 貪食作用
iCell網膜色素細胞が貪食活性を有することを、ウシの視細胞桿体外節をpHrodo Redで標識したものを用いて確認した。(青色は核)
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■ご注文情報
製品番号
製品名
細胞数/容量
希望小売価格
R1101
iCell® Retinal Pigment Epithelial Cells,01279 5M
iCell® 網膜色素上皮細胞,01279 5M>5.0x10^6
¥160,000/本
R1102
iCell® Retinal Pigment Epithelial Cells,01279 1M
iCell® 網膜色素上皮細胞,01279 1M>1.0x10^6
¥70,000/本
■輸送形態
細胞:ドライアイス
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以上